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2025/07/18 19:04 |
その翼は、ヴァルキュリア

前回感想書いてから、あっという間に1週間が過ぎてしまいました。
サヨナラノツバサの上映も、うちの近辺だとついに今週金曜日で終了となる模様です。
…金曜…バイト休みだな…(ごくり
初回上映を見たので、是非終回上映も見送りたいところではありますが…上映開始時間23時すぎは帰宅できなくなっちゃうんだぜ(笑

しかし、バルト11という劇場名を見るたびに、バトル11と読んでしまいます。
ちょっとマクロスっぽいよね…!

前回は歌姫ズについて書いたので、今回は男子諸君に焦点を当ててみたいと思います。
BGMは、サヨナラノツバサとホシキラです。
ホシキラの歌詞を読むと、ランカの神々しさに度肝を抜かれます。
あんた、いつのまにこんなにいい女になったの(笑

ではまたしても長いので、以下折りたたみ。




 

・アルトのこと
TVシリーズでは「お前たちが俺の翼だ!」とか良く判らないまとめ方をして、シェリルに「バカが飛んでいくわ」とか言われていたアルト姫ですが、今回ついに、姫の称号を返上されました。
あのシーンの作画は、神懸かっていたと思います。
すっかり男の顔になっちゃってまあ、と親心がキュンキュン言ってたとか言わなかったとか。
きっかけがシェリルの死(と思われていた事故)である、というのは大変に痛ましい成長ではありますが。

でも、フラグクラッシャーの称号は、返上できなかったようで(笑
その1:撃墜→駆けつけるヒロイン→寝てただけ
その2:南の島でデート→バジュラの話がしたかったんだろう?
後者の発言のときの、ランカの悲喜こもごもの表情は、演出が巧みすぎました(笑
話があったのは事実だし気づいてくれたのも嬉しいけど、誘ったのもテンション高かったのもそれが理由じゃないよアルト君…!と、言えればよかったのに、ね…(笑

マヤン島といえば、どうしてアルトの服装って、基本チンピラくさいんですか…。
容姿だけはあんなに清純派なのにな。
制服の着崩しは、反抗心その他諸々の現われなんだろうけども…いくら南の島でも、ハーパンにアロハは、そのお守りと相俟って、どうみてもチンピラです。ありがとうございます。
私服シーンがまったくといっていいほど無いのは、彼の服装センスのせいなんでしょうか。非常に気になります。
服装バリエが、制服・SMS服・パイロットスーツ・ボディガードスーツ・アロハ・ゴスロリ・舞台衣装。以上。
…後半がカオス過ぎだよ姫…!
ゴスロリといえば、某嬢も言ってたとおり、綺麗なのに完璧に女の子じゃない、微妙ないかつさ、が絶妙で大変良かったです。舞台では歩き方や姿勢、筋肉の使い方で姿まで女を演じるにしても、それでアクションは無理だったとみえる(笑
後半のイイシーンなのに、あの格好だけで笑いが取れるのはすごいと思うんだ。
ランカの後ろで、彼がなにを踊ってたのが非常に気になります。
どうせなら星間飛行の振りを一緒にやればいいのに、なんか違う動きだったのが、よけいおかしさを増幅させるんだ。すごいよ姫。
しかも、あんな厚底ヒールで猛ダッシュ&アクション。
運動神経の成せるわざなのか、それとも女形修行の成果なのか…どっちだ(笑

劇場版のアルトは、元役者という設定と感受性を遺憾なく発揮した、大変によい主人公っぷりでした。
あとは、さっさと帰ってきてシェリルを起こせばパーフェクトだよ!
マクロスゼロで、同じように鳥の人とフォールドしていったサラを、マオは見つけることが結局出来なかったけれど、その孫であるシェリルには、再会の道が用意されているといい。そう心から願います。


・ブレラのこと
TVシリーズでは常にヘソ出し、という脅威の衣装デザインにより、見るたびに心許ない気分にさせてくれたブレラ兄さんでありますが、劇場版では晴れてニュー衣装。ロングコートがセクシーでした。
ひるがえるロングコートの裾は、正義。

ときに、ずっと気になっていたのですが。
”ランカ・リー”の”リー”はオズマの苗字ですが、もともとは、ママ”ランシェ・メイ”と同じ”メイ”ですよね?
ゼントラクォーターではあるものの、リン・ミンメイにあやかってか、大陸系のネーミングだと思うのですが、そうすると、お兄ちゃんのブレラが浮くっていう…。
フルネーム”ブレラ・スターン”と名乗っているのは、果たして本名なのか、サイボーグ化とともに与えられた偽名なのか。
もうひとつの可能性としては、お父さんの苗字が”スターン”だった説もありうるといえばそうなんですが。
”ブレラ”の名前も、お父さんの系列のネーミング、とかな。
どっちだろう。

ひとりになるとハーモニカを吹いたり、ランカの家出(語弊有)に付き合ったりと、比較的ウェットな部分を残して自由行動も多かったTVシリーズの兄さんと比べて、ずいぶんと秘密工作員的な色を増してサイボーグっぽさ増量の劇場版兄さんでしたが、その増量されたメカメカしさに、大変楽しませて頂きました。
なんたって、ゴドゥヌワ大佐直属だしな!
グレースのシャワーシーンに、ひっそりたたずんでいる姿を見た瞬間には、劇場で噴きだすかと思いました。
あれはあれでブレラとグレースの、人であることを捨てた感が際立っていて面白いシーンだったとは思いますが。
そんな中でも、基本かけっぱなしのサングラスを、ランカに話しかけるときだけ取る、という動作に残された人間味が現れているようで、つくづく切ない設定の人だと思います。

メカメカしさの白眉といえば、旧ボドル・ザー級要塞でのバジュラ戦で、準クィーンの居る内部へ突入したときの目の動きだと思います。
閉じた瞼の上で、眼球が動いてる様子が、いかにも視覚がダイレクトにバルキリーと直結しているサイボーグっぽくて、大変セクシーな描写でした。
歌姫ズの可愛らしさとアルト姫の美貌ばかり語られていて影に隠れがちですが、ブレラもとても綺麗な顔立ちに描かれているせいで、目のアップとその動きすらも色気があるっていうか!(笑
準クィーンに止めを刺すときも、虹彩の中で照準がカチカチっと合う描写がわくわくするっていうか!(まるでメカフェチだな!
あとは、後半路地裏でランカに過去の話をしたあと、追っ手に打ち込まれた杭のようなものをぐいっと抜いて、ワゴン車を踏んで跳躍するシーン。
ここで、大きくワゴン車が沈むんですよ。がこって。
他のシーンで描写されたサイボーグの身軽さや、アニメ的表現で行くと、普通ならせいぜい揺れるくらいだと思うんですが、これはブレラさん、見た目より重いですよ、メカ詰まってますよ、という描写だったと解釈すると…燃える!(笑
そして、アルカトラズからの脱出路での、兄対決。
初手で、オズマに右手を半壊させられてるんですが、それでもその手で銃を乱射とか!
しかも上手く握れなくてガクッてなってるのに、全然痛そうじゃないところとか、撃ち尽くしたあとには、変な角度になった右腕がぶらさがってるのに、EXギア付きオズマと互角に近い格闘やってのける辺りとか…!
この戦闘の時は、強制モードが入ってるせいか特に動きがロボっぽくて、大変に燃えます。
あ、あの左腕からシャキーンってブレードを出す設定も大好きです。平常時には、両腕から出るといいな!

あと、ちょっと可愛かったのが、冒頭でアルトと共に首をこきこきするシェリルさんの後ろに控えてるシーン。
ランカ登場後も、基本的に背景絵ですかってくらい微動だにしない兄さんですが、ランカがなにかやったときだけ、ぴくって動くんですよね。目の錯覚で動いたように見えたのかと思うくらい、ちょっとだけ。
およしなさいそんな男は、の時も、足音がものすごい勢いで引き返してきてますし。
可愛いな兄ちゃん!(笑

ブレラ兄さんのメカメカしいセクシーさについては、もっと語れる気がするんですが、とりあえずこの辺で自粛するとしても、ですね。こういうハード的な部分でのメカメカしさが強調されればされるほど、ランカやアルトの前で見せるわずかにウェットな部分が、より「改造された人間」という生々しさが出て、見れば見るほど、好みなキャラクター造形なんですよ。
グレースにしてもブレラにしても、基本的にインプラントのプログラム通りに行動しているくせに、特定の部分(グレースにとってのシェリル、ブレラにとってのランカ)でだけ、感情が表に出て、プログラムに抗うような行動をしてみせて、もう、そこだけで1本作品作れそうなくらいのドラマを感じさせてくれます。
改造人間やサイボーク化された人間の、孤独だとか苦悩だとか人間性とプログラムの拮抗だとか、そんな題材大好きだってば!(笑
古くは、仮面ライダー1号2号からの、伝統芸ですしね(V3なんて、味方の1号2号に改造されちゃうんだぜ!/いや、強制じゃないけど)
グレースによる、ランカの内臓をシェリルに全移植案も、シェリルを守りたい「人間のグレース」と、作戦を遂行しようとする「プログラムに従うサイボーグのグレース」との拮抗の中で生まれた、歪な妥協案なのだと解釈しています。

そんな兄さんですが、劇場版終了後の安否が気遣われます。
インプラントを無効化じゃなくて、物理的に引っこ抜いてしまっているため…頭蓋骨に穴開きっぱなし説がね、否定できない。
インプラントっていうからには、さすがに、頭皮埋め込みとかいうレベルじゃないと思うのですよ。うっかりすると、脳幹に突き刺さってそうな気もしますが、引っこ抜いても生きてたってことは、どうなのかしら。脳の部分がおそらく、残った貴重な生身だと思うので、兄さんには是非、ご自愛頂きたい…!
ランカの名前呼びながら、満足げな笑みで爆発に飲まれてるように見えるしなあ…。
無事でいて欲しいけれど、生き延びて帰ってきたら帰ってきたで、大統領および補佐官、その他乗組員殺害容疑だとか騒乱罪だとか悩ましいし、なにより、ギャラクシー亡きあと、ぼろぼろのボディを修理できる技術がフロンティアにはないと思われるので、色々難しいですね。
やはりあそこであのまま、ギャラクシー首脳陣と相討ち(気持ち的な面で)が、物語として綺麗なのでしょうか。


・番外:ミシェルのこと
いや、まあ劇場版ミシェルに関しましては「お前ひとりを死なせはしない…!」のアレに尽きるのですが。
生きてて良かった!ほんとに良かった!
劇場版では尺の関係もあろうけれども、ミシェル&クランもオズマ&キャシーも、とくに大きな障害も無く上手くまとまっているようでなによりであります。
ミシェルとクランに関しては、クランの遺伝子的な問題で、それはそれで悩ましいものもありますが。
ごく普通にマイクローン化しているように見えたゼントランおよびメルトランの皆様ですが、クランのように遺伝子の不具合で姿変わってしまう人だけでなく、他にも元々マイクローン化に適応しない遺伝子の人とかマイクローン化とゼントラン化を繰り返すと命に関わる体質の人とか、色々居るようですね。そういう意味で、ゼントランがゼントランとして、元のサイズで暮らす場所のあるフロンティア船団の、懐の広さというか自然志向は貴重だなあ、と思います。
しかし、クランがもとの身体年齢でマイクローン化できないにしても、「愛・おぼえてますか」のときのマックスみたいに、ミシェルの方がゼントラン化することで解決…できたりしないものですかね?
ノベライズの方では、ミシェルはゼントラン化できない、と明文化されていたのですが、それはゾラの遺伝子のせいなのか、元々遺伝子が適応しないのか。
いやでも、どちらにしてもTVシリーズも劇場版もノベライズも、どれが正史とは明言されておらず、またどれも正史ではない可能性もあるのがマクロスシリーズですから。
私の脳内の歴史では、ミシェルもちゃんと生きてて、かつゼントラン化が可能、ってことにしておけば平和…なのかしら?(笑


以上、初見時から脳内にうずまいてた感想をひとまず文章化してみました。
あとは…DVD化されて、細かく検証できるときを待つのみ…!(笑
歌姫ズとアルトの関係性については結構、原作だけでも満たされてしまっているので、あとは周囲の人々について色々妄想してみたいな、とか色々です。
サイボーグ組とかね!
あと、銀河の帝王・シェリ男さんとかね!超時空シンデレラボーイ・ラン太君でもいいや(笑

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2011/04/21 01:05 | Comments(1) | TrackBack() | マクロスFのハナシ

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コメント

なんか色々怒涛の勢いで魂の双子だよ姐さん……!
銀河が……震える……!(笑)

>どうしてアルトの服装って、基本チンピラくさいんですか…。
赤シャツには笑ったわー。
私服少ないよね、まあ制服が大抵の場合をカバーしてくれてる印象はあるけれども。
あと、主人公がパイロットスーツ姿ばかりになるのは、初代ガンダムからの伝統に基づく、「美尻は正義」もしくは「太腿が命」という命題によるものかと……(笑)

>制服の着崩しは、反抗心その他諸々の現われなんだろうけども…
ミシェルが案外かっちり着ているという対比が好き。

>ひるがえるロングコートの裾は、正義。
マトリックスの黒コートが欲しくなったクチだろ、あんたも?w

>大きくワゴン車が沈むんですよ。がこって
見てた見てたー。いいよねアレ。

>改造人間やサイボーク化された人間の、孤独だとか苦悩だとか人間性とプログラムの拮抗だとか
大っ好きです!(握り拳)
1号をみっちり見ていたので、最近の仮面ライダーには苦悩が足らん気がしちゃって物足りない。w

>劇場版終了後の安否が気遣われます
某大手匿名掲示板で見かけた、
「ところでブレラって死んだの?」
「やめてよね、宇宙最強のこの僕が、あの程度で死ぬわけないじゃないか」
「保志キラ☆」
「キラッ☆」
「そうか、納得した」
というやりとりをオススメします。
わたくし個人的に、とっても気にいっておりますw

>ミシェルとクランに関しては、クランの遺伝子的な問題で、それはそれで悩ましいものもありますが
技術の進歩でなんとかなるんじゃね?

長々とすいません。
もっともっと様々に深化できる気がするけど取り敢えずここまで!
posted by せろり at 2011/04/21 20:50 [ コメントを修正する ]
Re:呼ばれてる気が、するからさ。
ちょっと!!私、あなたの前でマトリクスの話したっけ!?前回の感想でちらっとタイトル出しただけで、見抜くのやめて(笑)
あのロングコート、本気で買おうとしたけど、サイズがなくて買わなかった過去は確かにある。認めたくないものだな。若さゆ(以下略

メカフェチとライダー1号に、ご理解ありがとう。
ちなみに、人と異形の狭間の苦悩は、さらにベムベラベロまで遡る気がしたわ。1号とどっちが古いっけ?

保志キラッ☆は、考えだ人天才だと思う(笑)

とりあえずコメント欄だけでは言い尽くせないことが確定したので、遠からず会談の機会をもちたいものであります。
頑張れヘンリー!
2011/04/22 02:51

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