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2025/03/17 10:38 |
想定外に

長らくの放置となりました。
なんだかんだで、ずっとPC立ち上げてすらなかった!

その間ずっと、近頃のライトノベル、ひいては少女小説の傾向だとか、シェリルとランカのキャラクター造形についてとか、マクロス映画後編は誰がさよならなんだとか、某ポプラ社大賞ってどうなのとか、いろいろ考えていたわけですが。
近頃気になっているのは、やはり例の都条例ですか。
なんていうかね、大丈夫か日本、と思いますよ。こんなのが可決されるようで、大丈夫なのか?
今回たまたま規制されているのが、いわゆる反社会的と言われるジャンル、しかも性描写なので、よく知らない人には「なんで反対するの?いいことじゃない」と言われてしまいそうなところが、また上手いところ突いてきたよなあ、とか。
でも、これで、法律(条例ですが)によって表現が間接的にとはいえ規制される前例ができてしまったんだなあ、と思うと慄然とします。
そりゃあ確かに、過激な性描写やあまりにもアングラなものが、18歳未満のお子様の目に触れてしまうことは、良い事とは思いませんよ。できれば触れさせたくない親心も判ります。
でもね、例え18禁マークをつけようと、販売規制をつけようと、子供というのは隠されたものを見たがるものです。
隠された、規制されたものを見ることを、英雄的行為と看做す傾向もあります。
これは、昔からのことですよね。
どんなに規制したところで、それをかいくぐることは可能だし、見る子はなんとしても見ますよ。
だから、必要なのは規制ではなく教育だと思うんですよ。
これはいけないものだ、という認識。
大人の世界を盗み見していることを、後ろめたいと感じる気持ち。
そして、反社会的なものを良くないと感じ、自ら遠ざける知恵。
その上で、二次元と現実を混同しないこと。
それらを子供に教えることもできていない現状で、ただ規制することだけに躍起になって、いったいなんになるんだと。
今、それらのものから隔離されて育った子供たちも、いずれは18歳を越えるわけですよ。なんの免疫もないまま。
無意味だなあ、と感じます。
臭いものにふたをしたってしょうがないと思うんだけどなあ。

ものが都条例なだけに、地方都市在住者には微妙に遠い問題なわけですが。
でも国もかつて児ポ法とか色々やらかしてきたわけで、決して他人事ではないです。
というか、ほとんどの出版社が東京にある以上、ある意味全国的な規制とも言えるわけですよ。東京という市場自体もずいぶんと大きいものですし。
こんな片隅の誰も通りすがらないブログとはいえ、なんらかの声は上げていきたいなあとか。今さらだけど。
ミクシィニュースをふらふらしてて垣間見た、人の日記に愕然としましたもの。
東京アニメフェアに不参加を表明して、条例にも反対の姿勢を表明し続けている各出版社をさして
「ばかな出版社」だと。
規制される内容書かなきゃいいのに、ばかじゃん。とか言ってるわけですよ。
その内容がなんであれ、法によって出版物の内容が規制される前例ができたことの恐ろしさを、感じる人が増えればいいと思います。
自分が読まないジャンルだからどうでもいいとか、そういう姿勢が、やがては検閲のある社会を実現させてしまうかもしれない、というのは決して杞憂ではないと思うのですよ。
自分に関係なくなんか、ないんだよ、と。すみっこのすみっこからですが、どうしても訴えておきたくなりました。
そして、反対を表明している出版社の方々には、是非頑張って頂きたい。
そこに屈されてしまうと、草の根からはなにもできなくなってしまうので。是非頑張って頂きたい。

この出版不況の中、なんだかんだで売り上げの多かろう欲望産業分野に規制がされてしまったことによる、各出版社さまの体力の消耗も危ぶまれます。
欲望産業は不況に強い、とは学生時代に通った古本屋のおいちゃんの言葉ではありますが。
本の売れないこの時代、一般文芸を出版する体力は、エロ漫画の売り上げに支えられているかも知れない。
出版社のHPが減る=地味に面白い本の出版確率が下がるわけなので、そこも頑張って頂きたい!非常に!
爆発的に売れなくても、地味にいいものを書いている作者さんたちが、淘汰されるような不況に陥らないことを、切に願います。

というかそんな条例作ることに躍起になる前に、現実の性犯罪の取り締まりだとか3次元違法ポルノの規制だとか、性犯罪被害者の支援だとか、そういうところ頑張れ、行政!

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2010/12/23 23:21 | Comments(0) | TrackBack() | 中の人

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