なんだろう。読めば読むほど飢えてくるようなこの感覚(笑
2巻が発売されたばかりだというのに、次巻が待ち遠しくてなりません。
足りないー足りないよー読んでも読んでもSPR成分が不足するんだ(笑
こうなってくると、旧版を実家に置いてきてしまっているのが悔やまれます。年末に持って帰ってくれば良かった!
あまりに飢えてきたので、ここ数日GHサイト巡りに勤しんでおりました。
新旧取り混ぜて、結構あるもんですな。
熟成されたジャンルだけに、調査物の作品でも時々、おっ!と思うような作品に出会えるとうはうはしてしまいます。
まあ、あまりに出来が良すぎると「あれ?これ二次創作である必要なくね?」ってなるのが玉に瑕です(笑
もちろん特殊設定のキャラ満載のGHだけに、二次という形態でないと成り立たないものも多いのですが。
そんな二次創作の特性として、カップリングがあるわけですよ(やっと本題)
硬い調査物でも、十中八九はキャラクター同士の間に恋愛関係が存在します。それがストーリーに関わるかどうかはそれぞれですが。
で、傾向として95%が鉄板のナルぼっさまと麻衣なわけです。
まあ作品の設定上そうなるかなーというのももちろん判るわけですが。が。
なんだかこう、もやもやーっとしたものを感じるのでちょっと文章化してみようと思います。
となると、どうしてもシリーズ最大のネタバレのあの人に触れざるを得ないので、以下折りたたみ。
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ええと、まず最初に宣言しておきましょう。
ナル麻衣創作自体を否定するつもりは毛頭ございません。
作品個別の好みかそうじゃないかはあれど、それはそれでアリなのが二次創作の醍醐味ってものですし。
基本的に、他所様の書かれた作品に関してはどんなカップリングだろうが、面白ければ楽しく読みます。
そもそも他ジャンルでは、まったく恋愛要素どころか接点のないキャラクター同士のカップリングなんて、ざらなわけだし。
ので、以下はまったくもって個人的な意見でございます。
基本的に私は「ナルと麻衣は恋愛をしない」と思っています。
もっと具体的に言うと、「麻衣はナルに恋をしない」となります。
もしSPR日本支部が存続したとして、何年も経ったらもしかしたら、ふたりの関係性が変わることもあるかもしれないけれど、少なくとも10代やそこらのうちは、無いな、と。
というのも、SPRメンバーの中で唯一、麻衣だけが「ジーンの夢」という補正を通してナルを見ていたからです。
夢の中で、素敵に(見も蓋もなく言えば麻衣の好みに)微笑むナルを見たから、「ナルは実は結構いい奴に違いない」という先入観のもとナルを見続けたわけですよ。
誤解を恐れずに言うなら、(特に序盤においては)麻衣はナルの実像を見ていないわけです。
最初から「私はこの人が好き」という気持ちで見ていたら、そりゃあナルだって人の子なので、見えにくいとはいえ良いところはあるのだから、さらに好感をもつでしょう。
そういう意味では、作中で素のままのナルに恋をしていたのは真砂子ひとりだし、最初はうさんくさく思っていたけど、素のナルを見ているうちに実力を認めて親しくなっていった霊能者の面々の方が、よほどナル自身に対する理解を深めている。と言ってしまうのはやっぱり暴論かしら。
もちろんジーン補正は麻衣の責任でもナルのせいでもないし、突き詰めればジーンお前もっと自分らしい服装で出て来いよとか名乗れよとかあるけど、まあナルが隠してるからナルっぽく見せるしかなかったのか。という事情もいろいろあるけれど。
いくら1年以上の付き合いでナル個人の良いところも見えてきていても。自分が一番惹かれていた要素は別人のものだと知って、ジーン補正が取れて。その上で麻衣はナルに改めて恋をするだろうか、と考えれば無いなあ、という結論にたどり着いてしまうのです。
私は基本的に、人間性という意味ではナルは良い奴だと思っています。(あくまでも、性質が「悪」ではないという意味で)
でも、ナルの中には麻衣が一番惹かれていた、暖かさとか優しさとかは、無いと思うのです。
いや、完全にゼロとは言わないだろうけど、でもそれを判りやすく人に伝える必要性はまったく感じていないタイプだと思われます。これはもう、不器用だとかトラウマだとかそういう次元を超えて、形成された性格の問題だと思われるので、おそらく矯正は不可能でしょう。
だとしたら、そんな相手に麻衣は惚れるか?いや惚れないだろう。と、思うわけです。
そもそも、最初の事件のときにジーンの夢を見なかったら、麻衣はSPRでバイトをしたろうか?というところから疑わしいと思ってしまう私は異端でしょうか?
なんかこいつすごい奴だなあ、とは思ったろうし、生活のこともあるからバイトの話を持ちかけられたら、特に断ることはなかったかもしれない。
でも、少なくともナルをいい奴と思うようになるのにもっと時間がかかったろうし、ナルを男としてみることもなかったんじゃないかなあ、と。そう思います。
やっぱりね、この二人は恋愛してるより、ボスとアシスタントとして喧嘩しながら仕事している姿が一番好きだなあ、と思うわけですよ。
他人に興味の無いクールなあの人の唯一の特別…とかね、そりゃあおいしいシチュエーションだし、そこに萌えるのも重々よく判るのですが。
私の中の麻衣は、よく二次にあるような純粋で華奢であったかくて包容力のある、可憐で守ってあげたくなる子、ではないので。どちらかというと、生命力の強いタフなタイプだと思います。
それでいて、年のわりに自分と他人の線引きのきっちりしてるどことなく冷めた部分と、一度懐に入れてしまった人とは、とことん仲良くしてないと不安になってしまう生い立ちからくる不安定さとが同居してる辺りが、なんとも複雑な子だなあ、と。
誰とも仲良くなれるけど、それとめちゃくちゃ仲のよい人たちとは、明確に彼女の中で分けられているように思います。
案外ね、クラスの友達とかには「愛想いいしノリもいいし人懐こいし友達も多いのに、なんでか仲良くなりきれない変わった子」とか思われてたりして。
というか、1巻の麻衣の友人たちへの接し方は、冷めてるにもほどがある。と思うのですよ(笑
まあ、入学したての4月ならそんなものなのかも知れないけれど。
そしてそんな麻衣が、いじらしくジーンを想ってる辺りがね、私の萌えポイントだったりします。
だから悪夢の棲む家はたまらんのです。
ジーンはもういないのにって泣く麻衣が可愛くてたまらない。とか言うとなんだか誤解を招きそうですが(笑
原作刊行当時、ナルと麻衣の恋物語だと思って読んでいた読者は、最終巻で裏切られた気持ちになったといいますが、知っていて改めて最初から、ジーンと麻衣の物語と思って読むとですね、なんというか、味わい深いです。
そういう意味で、コミックス10巻の見開き桜の中の麻衣&ナルと、12巻の同じ桜の中の麻衣&ジーン(だよね?)の対比は、ぐっときます。
ナルと麻衣、ジーンと麻衣それぞれの、表情とか、視線の向きとかがすごく意味深だなあと思います。
というか、ナルと並んでる麻衣は力強いのに、ジーンと背中合わせの麻衣は完全に表情が女の子ちゃんで可愛いです(萌
いなださんすげーや。
だからもし、ジーンが生きていたら。
まあ、普通に考えれば出会うこともなかったのだろうけど、それでももし、なんらかの理由で双子が一緒に来日して、なんらかの理由で麻衣の学校の事件に関わったなら、そこには幸せな出会いがあったかもしれないなあ、なんて思ったり。
うん。たぶん物語としての面白さは半減しそうだけど(笑
ちなみに、もし生きたジーンと麻衣が出会ったなら、麻衣はある意味ナルにとって「理想の兄嫁」になったのではないか、とか思います。
通常、兄弟の恋人や配偶者といえば、よほど近所にでも住んでなければ盆暮れ程度しか接点はないものだし、その接点すらない人も多いかと思います。
でも、双子の関係性や双子がその後もSPR(本家)に関わり続けることを思えば、ジーンの嫁にはナルを許容できる人で、しかもナルが許容できる人である必要があると思われるので。もちろんナルの方からは兄嫁を「カボチャ(byジーン)」とみなしてしまえばいいのですが、さすがにジーンも、自分の嫁をカボチャのカテゴリに入れられるのは複雑だろうし(笑
その点麻衣なら、「ジーンが大事にしている弟」ということで補正はばっちりだし(笑)なにより、ナルの美貌や才能にのぼせることもなく、つまり例え同じ顔でもナルに揺らぐ心配はないのでナル的に兄嫁としては理想的かな、と。もっとおとなしければベスト、とかは思うかもだけど(笑
恋人になるふたり、というのは違和感があるのですが、ジーンを介して家族になるふたり、というのはなんかいいな、という気がしてきた今日この頃です。
まあ、とんでもなもしも話ですが(笑
ああ、あと。「麻衣はナルに恋をしない」とは書きましたが、「ナルは麻衣に恋をしない」とは実は思ってなかったりします。(なにその矛盾)
なにぶんあの性格なので、明確に「恋」として本人に認識されるかどうかは謎ですが(笑
だってナルにとって麻衣って、彼の地位に媚びるでもなく、才能をほめそやすでもなく、美貌にのぼせるでもなく、むしろその辺をほとんど知らなかったり興味ももたないくせに、いち個人としてのナルに、どんなにそっけなくあしらわれても懲りずに好意を寄せて好意的に接してきた、彼の人生には珍しいタイプの人間だと思うのですよ。
真砂子もその中に入るとは思うけれど、やはり彼女は事情を知っていただけに、媚びることはなくてもその才能ありきでナルを見ているし、ナルが超心理学者であるからこその理解に惹かれた部分はあると思います。それに、彼女は懐いていけるタイプじゃないしなあ。
そしてほかの霊能者陣は…差はあれど、最初はいけすかないと思っていたけど、まずはその能力を認めるところから始まって、そしてだんだん「なんだこいつ可愛いところもあるじゃないの(大人の余裕:笑)」となって親しくなったわけで。麻衣の存在もあったことだし。
それが一番顕著なのはぼーさんかしら。ジョンはもともと人を好意的にとらえようとするたちだし、なにげにナルも、ジョンにはあまりいけすかないこと言ってないし。綾子は…なんかこう、もっと大雑把に男らしく、あんた性格悪いわねー(だけど別に嫌う理由もないしそれにしても顔いいわねー)とかいう感じに、でかい懐で受け入れた気がしなくも無い。というか、いけすかないことをあまり気にしてないような…(笑
そんな、綾子って姉御肌っていうかオカン肌だよなあ…という話ではなく!(豪快に話がそれた)
その他のリンさんやまどかさんは、また仕事絡みで別枠だし、ディビス夫妻とジーンは家族なので別格、ということで。
まあそんなわけで、ナルにとって麻衣は、物珍しい存在だったんじゃないかなあ、と。
ある意味、何度突き放しても尻尾ぱたぱた振って寄ってくる子犬に好かれたようなものだから、そんなのと1年以上も接してたら、そりゃあ情もわくだろうよ、と。一応ナルの血だって赤いはずなんだし(笑
だから、恋と呼ぶほど明確なものではなくても、最終巻時点でナルの中に、ほのかななにかがあった可能性は、あると思ってます。
まあ、実際にはジーン補正が存在していたわけですが(笑
だから、ジーン補正を知ったとき、ナルがひっそり傷ついてたら萌えます(ひどい
報われないナル。片思いナル。…なにそれ萌える(笑
誰かそんな、一方通行ナルのお話…書いてくれないかしら(私には無理:笑
まあそうは言っても、ナルって自分が認めてる(ナル基準で好意を持ってる)人間が、他から害されたり軽んじられたりすることには、不快を感じてなんらかの行動に出そうな気がしますが、その対象の好意が自分に向けられるかどうかは、あまり気にしてないように思えるのが本音です。
嫌われたらさすがに、微妙な気持ちになりはするだろうけど、そうでもなければ、例えば麻衣が将来よそに彼氏が出来ても気にしない気がします。
もしそいつに麻衣が泣かされようものなら、なんとなく不快に思って、目の前に相手がいればいやみのひとつも言いそうだけど、そうじゃなくて麻衣が彼氏と仲むつまじく楽しそうにしてたら…それはそれで良しとして、なんの愁いもなく、心置きなく自分の研究に熱中している気がしてなりません。
…なにその究極の無償の愛みたいなの(笑
うん。たぶん実際には愛とは違うなにかなんじゃないかと思うけど(笑
そして最後に。
私はナルというキャラクターが非常に好きですが、絶対お近づきにはなりたくないとも思ってます。
絶対、現実で知り合うならぼーさんです。断固として。それかジョン。
綾子とは、飲み会で知り合ったら、仲良くなれる気がします(笑
以上長文失礼しました!(ほんとにな
概ね同意だが、こんだけ語る気合いがあるなら作品にせぇや(笑)
くどいようだが私ゃぼーさん&綾子ねーさんのCPを推奨しています!
冬コミにGH(非グーハー)サークル結構あったけど、綾子ねーさんを扱ってくれてたのは1つだけで、しかも坊×ナル前提でのぼーさんの気晴らし(性的な意味で)相手、という。
……鎮痛剤を下さい。