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2025/05/18 01:20 |
買ったどーー!!!

悪霊シリーズ改め、ゴーストハント第1巻「旧校舎怪談」買ってまいりました。
買ったその足で、最寄の喫茶店に駆け込んで読破してきたよ!(どんだけ
というかこの、旧校舎怪談ってタイトルですでになんか燃えるんですが。

生きてて良かった!
いや、大げさかもしれないけどほんとに。
もう、この原作が本屋に並ぶ日はないんじゃないかと、半ば思っていたので。
書店に貼り出された、「悪霊シリーズ、復活」のポスターに、正直泣くかと思いました。
なんというか、小野作品の中でも悪霊と十二国記は、私にとって特別だったんだなあー、としみじみ。
十二国記の再開のときも死ぬかと思うほど興奮してたしね!
それが、こんなに立派な単行本になって帰ってきて、リライトとは言え、また「彼ら」を新しい気持ちで新しい文章で読めるなんて…!
感無量、です。
本当に、お帰りなさい、という気持ちでいっぱいです。

内容に関しても、さすがは御大。想像以上でした。
改行や漢字の調節や、時代に合わない部分の手直しだけに済ますこともできただろうし、主人公が女子高生であるというだけの、緻密なホラーにリメイクしてしまうことも可能だったと思います。
そのどちらかになるんじゃないかなー、なんてのが想像の限界だったわけですが。
御大、素敵に裏切ってくださってます。
確かに文章は軽い。痛々しいきゃぴきゃぴ(死語か?)ぶりはなりを潜めましたが、ノリはライトノベルそのままという感じです。
でも、もともと見え隠れしていた緻密な構成がさらに際立っている上に、旧版では説明不足だったり描写を省かれていた部分(おそらくティーンズ小説には「必要ない」と当時されていた部分)が隙無く補完されていて、それが、残っている良い意味での「少女小説特有の浮つき」と上手く溶け合って、まさに「今の時代に悪霊シリーズが新作として執筆されたらこんなだろうなあ」という出来上がりだと感じました。
なんというか、ただの復刊でもリメイクでもなく、本当にリライトで、このシリーズは生まれ変わったんだなあ、と思います。
エピソードも、細かいところが変わってる…どころか完全な新エピソードまでちょいちょい入ってる上に、すでにあったエピソードも描写の濃やかさが桁違いに上がってるので…これ、もともとの1.5倍、うっかりすると2倍近いボリュームになってはいませんですかい…。
なんて贅沢なリライトなんだ…!
1巻と言えば渋谷さんと愉快な仲間たちが、まだ険悪だったり手探りだったり信用してなかったりほんとジョンだけがオアシスだよって状況なわけですが、追加エピソードのおかげで、そうだよね、まだ仲良くなってないだけでぼーさんはぼーさんだし綾子は綾子なんだよねーなんてにやにやしちゃったりなんかして。
装丁に関して御大が出された希望は「ライトノベルで」だったそうです。
そうだよね、ライトノベルだもの。少女小説だもの。麻衣という「少女」の物語だもの。
大人も読むけど、大人のための読み物になっちゃったら、彼らの魅力は目減りしてしまうんだよな。

一緒に買ってきた小野不由美特集のダ・ヴィンチの、ロングインタビューやいなださんとの対談も読んだのだけど、そちらも素敵でした。
いなださんは言うまでも無く原作にべたぼれの人だし、御大は御大でいなださんの漫画を大絶賛だし、だって今回のリライトはいなださんの漫画のノベライズと言ってもいい、とすら言ってますよ御大!
漫画は漫画で、他に例を見ないあんな特殊な状態で長い長い間かけて丁寧に完結できたわけだし、悪霊のメディアミックスって、ほんとになんて、幸せなメディアミックスなんだろう。
原作を愛している一読者だった漫画家がコミック化して、そのコミックを愛した原作者がそれをもとに完全版をリライトって、しかも21年という時間をかけて。
そんな作品がこの世に生まれたこと、出会えたことに、ほんとに感謝したい。
しばらくは脳内悪霊祭りが終わりそうにありません。

余談。
発行元のメディアファクトリーの住所が、渋谷区渋谷でちょっと噴いた(笑

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2010/11/19 23:53 | Comments(2) | TrackBack() | 本のハナシ
流行とは、乗り遅れるものだ。

というか、このところ自分の情報入手の遅さに絶望気味です。
世間と触れ合ってないからですか。そうですか。
銀英伝の舞台化もそうなんですが、気づいたらゴーストハントのコミック版がついに完結していましたよ。
うわーうわー感慨深いなーと思ってちょっとネットの海を漂っていたらばですよ。
悪霊シリーズ…復刊だと…!?しかも大幅改稿ですと…!?
なにこの嬉しすぎるニュース。
原作が絶版になって久しい今日この頃、レーベル自体が絶滅している現状で復刊の目はもうないかなーと寂しく思っていた矢先なので、大変喜ばしいことですよ。
これでもう、アニメや漫画から入った新規の人たちが、やきもきせずに済むわけだ(笑
私自身はといえば、旧版を持ってはいるのだけど…買いますよ!買いますとも!
正直旧版は読み返そうにも、いかにも80~90年代のティーンズ小説な文体が辛いときが多々あったりしたので、改稿に期待であります。さすがにあの文体は変更されると信じてます。
そして…復刊のニュースに、ちょっとだけ新作を期待しちゃったりするのですが…どうなんだろう。
というか、復刊は初期シリーズだけですか!?悪霊の棲む家は…?
全作復刊+新作…なんてのは贅沢な夢だと判ってはいるのだけど…いるのだけど…!
だけど夢見ちゃう。にんげんだもの。
とりあえず、楽しみです。


2010/11/17 16:12 | Comments(2) | TrackBack() | 本のハナシ
心霊探偵八雲

そういえばライアーゲームの新刊、まだ買ってなかったっけ…と本屋に久しぶりに足を運ぶと、心霊探偵八雲の6巻が出ていました。
しかも上下巻同時発売とか嬉しすぎるんですが!
思わずそっちを購入してしまったので、予算オーバーによりライアーゲームは来月購入に回されましたとさ…。
ちなみに今回の買い物とコードギアスのゲームで、今月の娯楽費は終了のお知らせです。
頑張って働かないとなあ…。

今回の八雲は、とても痛い話でした。
わりといつもそうではあるんですが、今回は特に。
一番怖いのは、死者の霊などではなく人間なんだよなあ、としみじみ。
考えれば考えるほど、今回の事件は怖い気がしますよ。
職業倫理的な意味でも、その可能性を考えてしまうと人間不信になりそうだ…。
単行本で出ているのは8巻まで…なので、あと2巻か…。
早く読みたいような、既刊全部読みきってしまうのが残念なような。
文庫版も、単行本新刊も早く出るといいなー。

同時購入
・金色のコルダ15
月森氏が本格的に煮詰まり始めた模様。楽しいな!(笑
留学も間近だし、話自体もそろそろクライマックス…かな?
コルダ3のショート漫画も収録。こっちのヒロインも可愛い!…余裕が出来たら買ってしまうかもしれない


2010/10/13 19:11 | Comments(0) | TrackBack() | 本のハナシ
ストーリー・セラー
そもそも、この本について書きたくて、ブログ再開しました。

ストーリー・セラー/有川浩
新潮社
8月20日発売

ついさっき読了して、うわあああああんってなったので書き殴り。
鷲掴みって、こういうことなのかしら。
色々ね、今までも、突かれたらアレなところをいっつも的確に突き刺してくれる、そんな相性の作家さんだったわけですが。
やられた。今回は、やられた。
考えたら一番怖くなっちゃうタイプのことを、ここまで鮮やかにやられちゃったら、もう全面降伏しか残っていないじゃないか。

物語に愛された人=書く側から、物語を愛する人=読む側へ、愛を込めて。
そんな帯の煽りに、もうゾクゾクしてたんですが。
今までの作品で、一番の疾走感かもしれない。
技巧を凝らした精緻な文章も、感情の迸るままに書かれた情動の文章も、どちらも好きなのですが、情動に突き動かしたふりして整合性は決して見失わない理性が、ずるい、憎い。そう、もはや憎い。
物語に愛されたくて、愛されたくて、でもなかなか振り向いてもらえない、愛する立場の自分だからこそ。

重くて、辛くて、悲しくて、でも愛しくて。
そんでもって、物語の根源は、やっぱりラブなんですよ。
で、入れ子細工のような構成にあわあわしたりとか。

話の核心に触れまいとしたら、こんなアバウトな表現しかできない自分の表現能力に歯噛みしつつ。
物語、というものを愛してる人なら、気に入るか気に入らないかは判りませんが、一度読んで欲しい。
生きることと、物語ることは、時として同義なのです。

・・・・・

そしてネットの海にレッツゴー。
久しぶりに有川さんについて検索をかけましたら。
出るわ出るわのトピックの数々。
フリーター、家を買う。が、ドラマ化…だと…!?
阪急電車が…映画化…だとぉ…!?
どうしたの。なにがあったの。これは祭りなの!?
しかも阪急電車は主演が中谷美紀とか嬉しすぎるんですが!
中谷美紀と戸田恵理香とか、そうそうそんな感じ!
うーわー楽しみだ。
どうかどうか、しょぼんぬな出来じゃありませんように…!
そんなことないって、信じてるから!

2010/08/23 04:13 | Comments(0) | TrackBack() | 本のハナシ

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