日本全国、冷え切った週始めとなったような本日ですが。
朝、スクールバスが事故渋滞に巻き込まれて、1時間遅れるという事件が発生しました。
乗ってから、学校への到着が遅れるのはまあいいんだ。
授業的にはあまり良くないけど、スクールバスだけにその辺の事情は考慮してもらえるので仕方ないと思えます。
しかし、乗り場への到着が1時間遅れるって何事…!
寒風吹きすさぶ気温2度の外に1時間て…!(当然体感はもっと低い)
同じスクールバスでも、別の場所からのバスは乗り込んだあとの遅延だったそうです…ネタマシイ!
むやみと防寒する習慣がついているので、どうにか生き延びましたが…お腹と腰にホッカイロ(大)を張ってその上から毛糸の腹巻で保温して、あまつさえそのしたには保温タイツをはいてなお、お腹が冷たくなるとか、もう笑うしかないですな。ここは冬コミか!というのは冗談にしても(笑
某ドラッグストアチェーンで2足298円で購入した2層パイルあったか靴下は、頑張ってくれました。最初の40分くらいはあったかかったよ…。その後20分は、保温効果にも限界があったのか足指の感覚がやばかったですが(笑
そんな自分を慰めるべく。
帰り道の書店で、買ってしまいました。
GOSICKの短編集、2冊。
白状するなら、つい先週、借りるのを待ちきれなかった本編4~6巻も買ってしまっていたり。
ええ、はまってます。はまってますとも。
読み進むうちにどんどん愛着が沸いてきて、もうなんていうか、ヴィクトリカがかーわーいーいー(笑
ゴシックミステリーとしての世界観もかなり美しいですし、単純に少年と少女のニヤニヤしてしまう友情(?)物語としても、1粒で2度美味しい…!
本編は現在7巻で止まっているので完結かと思っていたのですが、キリは付いているもののまだ完結してはいないそうで。止まっているのは、レーベルの大人の事情なんだとか。
うん。まあ6巻まで読んだ時点で、あと1冊で終わるのは無理だって気づいたよ。
現在新装版が刊行中なので、そちらで続刊が読めるといいなあ。
短編集は、本編よりだいぶのどかな感じでよかったです。特に2巻。
瑠璃おねーさまと、ムッシュ武者小路の今後が気になります(本筋とすごく関係ないところに引っかかってみる
ヴィクトリカの小動物っぷりと、久城少年の真面目に変なところがだいぶ癖になってきた模様です。
今一番の願望は、ヴィクトリカのほっぺたを突きたい…!(やめとけ
「君の胃袋なんてちょっとしかないのに!」というのが激しくツボ。ちょっとしかないっていう表現が新しい(笑
アニメGOSICKもようやく見ることができました。
出来は…出来は…ええと…。
ええと…。
…なんというダイジェスト!(笑
ものすごいペースで物語が進んでいて、伏線もなにもかもぶっちぎりです。
話の筋が通らないことも無いだろうけど、原作を読んでいないとかなり歯ごたえはなさそうです。
OP映像を見るに、少なくとも本編4巻、うっかりすると5巻まではやるつもりのようだし。
何クールやるんだろう?1クールだとすると…無理すんな…?という気持ちでいっぱいになります(笑
まあ、映像的には綺麗だしOPEDもわりと好きな感じなので、私は満足です。
ヴィクトリカの声も、ぎりぎりセーフだったし(笑
陶人形のような可憐な外見に、老婆のような嗄れ声というのがヴィクトリカ最大の魅力だと思っているので、もううっかり萌え声になっていたらどうしようかと思いましたよ。
かといって、しゃがれすぎてもいなくて、ヴィクトリカに愛らしさを求める人からしてもぎりセーフ…なんじゃないかという、絶妙なチョイスだったと思います。なんでも原作者も絶賛したそうな?
個人的には、もっと力いっぱいしゃがれててくれても良かったかなー、というところですが。
・備忘録・
今月の購入図書
・ゴーストハント-人形の檻 / 小野不由美
・GOSICK IV-愚者を代弁せよ / 桜庭一樹
・GOSICK V-ベルゼブブの頭蓋
・GOSICK VI-仮面舞踏会の夜
・GOSICKs -春来たる死神
・GOSICKs -夏から遠ざかる列車
・金色のコルダ16巻 / 呉由姫
以上で、今月の遊興費は終了の模様…がくり。
そういえば、コルダは17巻で終了のようですな。
まあ、メインメンバーのひとりが留学しちゃ…ね…(笑
月森氏の、自覚以降のぐだぐだっぷりににやにやが止まりません。
そして、しみじみ2年生トリオが好きなんだなあと思い知ってみたり。(加地君は含まず。そしてノットカップル)
ひとりだけ色々なことに気づけて気が回ってしまう常識人土浦氏に合掌…(笑
小テストは…まあ乗り切りました。ベストではないけどそこそこベターな結果だったので、まあ良しとします。
ハウルも借りてきて見ました。こんなときだけ有言実行です。
しみじみと、駄目男である以外にハウルには好みの要素があまり見当たらないのですが、どうしてこんなに見たくなるのか。ソフィの魅力?
もう十分逃げた。やっと守るべきものを見つけたんだ!とか言った直後に、その当人に「あの人は弱虫がいいの!」と言われてしまうハウルにはちょっと萌えるけれど(笑
で、人形の檻です。
単純に増量、という印象の強かった1作目に対して、今回はかなり丁寧に再構成されている印象です。
依頼人一家の背景とか、家にまつわる事情とか、その他諸々。
こうしてみると、やっぱり旧版は情報量少なかったよなあ、というのをしみじみ感じます。
家庭の事情とか、それぞれの思惑とか、情報の入手先とか、そういったものよりも主要メンバーの再会だとからぶ(笑)だとかの方が重視される媒体だったのでまあしょうがないとはいえ、です。
旧版ではなんとなく、で納得していた、お金持ちとはいえ一般人である依頼人一家のみなさんが、なんでまたこうも霊能関係者をかき集めたのか、という理由付けが、きっちり書かれていたのにちょっとオオーと思ってみたり。しかも、ちゃんとストーリーに噛みあってるし!
やっぱり上手いなあ御大。
家の来歴に関しても、入手方法がより自然になった感じがします。
旧版では、なんでだか知らないけどよく判らない調査によっていつのまにか判明してましたからなあ。そのわりには、なんでそんなおうちをジャストな年のお子が居る家族に売っちゃうのよおおおとかいう、微妙なやりきれなさも、すっかり解消されていてすっきりです。やっぱり土台は大事ですな。
そしてまさかの新キャラ…!(いや事件関係者だけど)
レギュラーメンバーがいきなり増えたら困るけど、こういう人員増量はいいぞもっとやれ、だと思います。
調査担当安原少年がやってくるまでは、情報の入手も所長自ら動いてたのねーとかちょっと微笑ましかったりして。
レギュラーのみなさまに関しては、お変わりなくお元気そうでした。
リンさんの無愛想っぷりのクローズアップとか、綾子の能力の伏線増量ににやっとしたりとか。
ジョンを呼ぶにあたっての話の流れは、ちょっとお見事!と言いたい感じでしたね。
出すために出す、のではなく、いかにレギュラーメンバーとはいえそれなりの必然性を持っての再会、というのは良いものです。
まあ、そのせいで出番が大幅に最後の方になってしまった真砂子ちゃんは気の毒でしたが…。
どうもね、彼女の存在は三角関係要員というか、派手さの無い能力のせいか、クローズアップされにくいのが切ないところです。本領発揮は、ヴラド以降の麻衣とガールズトークし始めてからではないかと思ってます。個人的に。
そしてぼーさん。
表紙にうっとりと見惚れ、なにげなくひっくり返して、軽く叫びましたよ。
どうした!なにがあったのノリオ!(笑
なんだかまるで主役のようなたたずまいでしたな。
かぶってるのは…僧衣?そして、裏表紙でも自重しないTシャツの柄が素敵。
まあ確かに、ぼーさんの見せ場たくさんあったものね…。
そして意外と若いのよ顔が。
そういえばこいつ、25歳だったっけ…とクラスメイトの25歳前後の子らを思い浮かべてみる。
…考えるんじゃなかったぜ!(いい笑顔
それにしても、いかにも怪談めいたしかけの1作目のオチがアレで、いかにも家庭の事情的な匂いを漂わせる滑り出しだった2作目のオチがコレっていうのは、しみじみ面白いなあ、と思います。
今後はどんどん本格的な事件ばかりになってくるので、それもまた楽しみ。
ヴラドとかさ、うっかり筆がすべりすぎて分冊になったりしないかしら。
いや、この刊行ペースだと、たぶん全作原稿はもう出来てるんだろうけどさー。
こんな楽しみがあと5回も、2ヶ月に1度訪れてくれるというのは、幸せなことです。
頼むから…後半になって刊行ペースに遅れが…とかならないでくれよ…!
30歳以下のスタッフは、85%くらいがオタクです。
というか、身近でニコニコ生放送をやってる人、初めて見たよ!(珍獣を見るような目で
そんな環境を活かして、自分で買うにはためらうけど興味はあった最近のラノベを借りてみるキャンペーン中です。
ただいま借りているのは、こちら。
・GOSICK/桜庭一樹/富士見ミステリー文庫
いきなり最近の作品じゃない件。
いやこのひと、調べてみてびっくりしましたが、デビューはずいぶん昔なんですね。
あまり読まないフィールドの人だったせいか、直木賞のときに初めて名前を意識したのでてっきり最近の人かと思ってました。
というか別名義でライターさんやってたゲームが、かの名作でびっくりです。
で、このGOSICKですが、大変に面白かったです。まだ3巻までしか読んでませんが。
第一次世界大戦後の架空のヨーロッパの小国を舞台に、貴族向けの全寮制学校の図書館最上階の植物園にいつも居る、陶器人形のように小さな美少女ヴィクトリカ(だけど声は老人のようなしわがれ声)と、日本からの留学生で生真面目な軍人一家の三男坊の久城一弥少年が、謎の事件に巻き込まれたり首を突っ込んだりしながら謎を解いたり解かなかったり(いや解くけど)するミステリ仕立ての基本ストーリー。
舞台装置が怪談や都市伝説をモチーフにしていたりして、非常にオカルト的な匂い漂っていて、胡散臭くて大変に良いです(褒め言葉
やっぱり、怪しげな舞台装置は、ミステリに欠かせないと思うんです。
その割りに事件の骨組みだとかディティールは、さすがにしっかりしていて、危なげないのがまた素敵。
イラストは萌え絵ですが、萌え萌えしていないのがいいです。
本屋で見かけた、イラスト無しの新装版の表紙がちょっと小粋で、うっかり買いそうになったのは余談です。
ポジション的に安楽椅子探偵っぽい立ち位置(事件現場に居たりはするけど)のヴィクトリカの、テンションの低さもまた良し。
そしてなにより、ヴィクトリカが昼間ずっといる学校図書館の建物が、非常に私好みだったところが、とても高評価(笑
四角い筒型の建物で、内側の壁面は全部本棚。見上げた先の高い天井には宗教画。その間を縫うように細い階段が迷路状に行き交っていて、足がだるーくなるほどのその道のりを踏破した最上階には、秘密の植物園。
なにげにエレベータ完備なところがまたポイントが高いです(笑
自分の家に図書館が欲しい、むしろ図書館の中に寝床があればいい、図書館に住みたい身としては、そんな描写にもニヤニヤして、違う楽しみ方ができます。
難しく人生や社会について考えたくない、気楽なエンターテイメントを読みたい。でもテンション高すぎや荒唐無稽なのはちょっと…という微妙にニッチな欲求を満たしてくれる佳作でございました。
来年アニメ化だそうですが、ちょっと楽しみです。
ヴィクトリカの配役はまだ公開されてないそうですが、さてどうなることやら。
個人的には、是非ともしゃがれ声を忠実に再現して欲しいところです。非常にシュールなことになりそうですが。
その収穫にいい気になって、桜庭さんの一般文芸への転進のきっかけとなったそうな「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」が、何故か我が家にあります。
およそ二食分の食費が…!
これは…問題作として話題になったそうですが、確かにそうだ。
よくもまあ、ラノベレーベルから初出したもんだ。いいぞ出版社、もっとやれ。
GOSICKとは打って変わって、ふたりの「少女」の物語ですが、他の作品の概要を見るに、こちらの方が作者さん本来の毛色なのかしら。
どことなく、山田詠美さんの「蝶々の纏足・風葬の教室」を思い出したのですが、あちらの少女たちは「女」の前段階、というニュアンスが色濃かったのに対して、こちらはただひたすらに「女」でも「子供」でもない「少女」が描写されている気がします。
これを10代で読んだら、なんて思っただろうなあ。楽しめただろうか。
物語ラストの、サバイバーという言葉の使い方が好きです。
文体がかなり独特なので(新井素子さんレベルの独特さだと思うんだ)好き嫌いは分かれるかもしれないけれど、砂糖菓子の弾丸と実弾という対比だとかその発想や言語センスに、しびれる素敵な作家さんでした。
なんと県内最大規模だそうな。
ずっと行きたかったのですが、微妙に便の悪い立地のせいで、本日やっと足を踏み入れてきましたよ。
デパートの2フロアをほぼ独占して広がる店舗に、エレベータを降りた瞬間からテンションはうなぎ登りです。
結局、総滞在時間はおよそ3時間半。充実した時間でございました。
広い空間にこれでもかというほど本が詰め込まれ、整然と並べられている様は一種の快感だと思います。
一般図書館の、こなれた雑多感も好きですが、ここでは本は売り物であるがゆえに、出入りする人間の数にも関わらず整理整頓されていて、人気の無い書架の間に立っていると、厳粛な気持ちにさえなります。
内容はなんだっていい!書籍でありさえすればいい!(それもどうか
やはり、紙の本が大量にある空間というのは、味わい深いものです。
いっそ隅の通路に寝袋持ち込んで寝泊りしたいぐらいの素敵空間でございました。
駅前の同系列店の方が天井が高くて、空間的には居心地が良いのですが(天井まである書架と、横にガーって動く可動式の梯子(あれの正式名称が判らない)も素晴らしい。外国の図書館みたいだ)天井が低いのもそれはそれで、ぎゅっと濃縮された感じがして良いものです(結局なんだっていいんじゃないか
ここには、まだ自分の知らないナニカがある。それも大量に!
一生のうちに手に出来る知識は限りがあるけれど、手に入れられる可能性のある「知」の集積は、人ひとりの人生に対比すれば無限とも言えます。だって、日々それは生み出されているのだから。
幸せな時代に生まれたなあ、と思います。
・本日のお買い物
和菓子のアン / 坂木司
光文社
以前から気になっていた坂木さんの新刊をようやくゲット!
そうおいそれとはハードカバーを衝動買いできない身の上になってしまったので、ようやく、です本当に。
相変わらずの、プライバシー侵害ぎりぎりの推理(笑)に、可愛いヒロイン。そしてむやみと和菓子が食べたくなる描写。
物語の舞台は、デパ地下の和菓子屋さん。繁忙期の戦場に祭を見い出して、テンション上がってるヒロインが他人とは思えない(笑
ああ、働きたいなあ、という気持ちが込み上げます。現在、労働に集中できない身の上だから余計に、かな。接客って、癖になるのだもの。
しかし、坂木作品を読むと、登場人物のキャラの薄さにほっとします。
いや、描写だけだと十分濃いんですが。
美人店長の中にはおっさんが入っていて、イケメン社員の中には乙女が入っている。
そこだけ取り上げると十分キャラが立っていて濃いのだけど、「キャラクター物」にはならないギリギリの薄さが絶妙だな、と。
そしてヒロインのアンちゃん(本名は杏子(きょうこ)・18歳)の、自分の体型を嘆く一人称語りが、うっかりリアルで笑えません…!
いや、でもいいじゃない。ふよふよ柔らかいのは正義だと思うの。Lサイズ入れば十分だと思うの。みっしりしてると洒落にならないんだぜ…?(何の話だ