そこからまず思いついたのが、某ポワロさんだった自分の業の深さについて、3分ほど真摯に悩んでみました。
脳細胞って、ほんとに灰色だったんだ…!(具体的に言えば細胞体部分のみですが
というわけで。
私のうろ覚えの記憶では「灰色の脳細胞」だか「灰色の頭脳」だかという記述しか思い出せず、うん、灰色だよね…?ていうか、みんな灰色だよね…?と首をかしげていたのですが、調べてみればあっさり疑問は解消されましたな。
「灰色の脳細胞を十全に活用できる」あるいは「私の小さな灰色の脳細胞が活動を始めた」ならば、意味は通ります。
細胞体から発されるインパルスが頻繁になり、大脳皮質が活性化して意識レベルが上がれば、思考能力も上がるというもの。
つまり、「俺の脳がばりばり働き始めたぜ!」ってことだったんですね。
そこでそれを、あえてそのまま言わず、灰色の脳細胞という表現をしたポワロのウィットは、やっぱりすげーや、と思う次第です。ひいてはクリスティ女史の言語センスか。
うん。こうやって、自分の好きなジャンルと組み合わせると…解剖学をちょっと好きになれた気がします(笑
いや、もともと好きなんだけど。骨とか細胞とか血管とか好きなんだけど。
筋肉でつまづきすぎたせいで、現在モチベーションを高めるのに必死です(笑
危ない危ない…。
これをもって、試験の完全終了、春休み突入を祝いまして、ツ○ヤで映画を漁ってきました。
Dr.HOUSEの続きを少々と、うっかり借りてしまいました「シャーロック・ホームズ」
あれです。ガイ・リッチー監督の、最も新しいホームズ。
予告があまりにもホームスっぽくなかったので、こんなホームズあるかい!と笑うつもりで借りてきたのです。が。
これが、以外にも以外。想像以上の正統派でした。
そこらのえせミステリ作品よりもよほど、緻密に伏線も張り巡らされ、証拠集めも描写されていましたし。
いや映像はどんどん流れていくので、視聴者が推理するのは難しそうですが(っていうかホームズの知識が変態的過ぎる
もちろん今までにない解釈・キャラクター造形なのですが、見ているうちにだんだん、ホームズってそういえばこんな人だった気がする、という気分にさせられました。
アナーキーで、小汚くて、体面にこだわらない、変人。そして武術の達人で武闘派。
そういえば、インバネスに鹿打ち帽子のイメージがすっかり定着していますが、あの人ボクシングとかやってましたね。あと、謎のバリツ(笑
この新生ホームズなら、なんか愛せる気がします。
個人的イメージとしては、ホームズはやっぱり傲慢な英国紳士であって欲しい気もしますが。
ワトソン君も、久しぶりに有能なワトソン君が見られた気がします。
むしろホームズより強いんじゃなかろうか。
ジュード・ロウにこれまで注目したことはあまりなかったのですが、大変に格好よろしかったです。
史上初、じゃないかしら。
心の底から、ホームズのことをどうしようもない奴と思っていそうなワトソン(笑
まあ才能は認めているにせよ、です。
世の「ワトソン役」というものが「探偵のやることなすことにすげー!と驚いて感心する役」となりつつある現状に、新しい打開策をもたらしてくれないものかしら。
そして、まさかのアイリーン・アドラー嬢。
まるでふ~じこちゃんのようで、可愛かったです。
モリアーティ教授が、意味ありげにちら見せされていたのでもしや、と思って調べたらば、続編が撮影中らしいですな。
ちょっと、楽しみです。
舞台セットも、実に雰囲気満点な19世紀ロンドンでありました。
この時代ときたら、やっぱりロンドン橋ですよね。
建設途中のロンドン橋上での最終決戦のアクションは、心躍るものがありました。
まあ、なんていうか、黒執事アニメ第1期の最終決戦を思い出してちょっと噴いたのは内緒です。
そういえば、時代背景かぶってたなあ…(あっちは仮想英国ですが
やっぱり、19世紀後半のイギリスにおけるアクションの山場は、ロンドン橋に集約されるんだろうか(笑
というわけで現在アメリカのドラマ「Dr.HOUSE」を見ています。
1年ほどかけてちびちび進めていた、「FRINGE」を2ndシーズンまでようやく観終わったので次がこれです。
4thシーズンまで棚に並んでいたので、卒業するまではこれで楽しめる気がします(笑
白衣が嫌いで診察が嫌いな皮肉屋の天才医師。
この人物設定だけで好みであることが判ります(笑
基本的に1話完結であることも好ましい。
続いてると、続きが見られない時期にうずうずしてしまうので。
ハウス医師の偏屈っぷりと言ったらもう、素晴らしいです。
出来ればね、偏屈になるきっかけとなった暗い過去とか、ないといいなあ。
なにかしら過去に傷があるっぽいのですが、性格は元々偏屈であることを願います。
後天的な偏屈よりも、先天的な偏屈の方が、よりその魅力を堪能しやすいので!(笑
エキセントリックな性格と、謎(病名)を解き明かすことへの執念や、そのひらめきなどを合わせると、どこかのミステリ作品の探偵役がそのままできそうなキャラクターだよなあ、と思っていたのですが、色々調べていたらやはり言われていました「医療界のシャーロック・ホームズ」
ホームズ自体は実はそんなに好みではないのですが、偏屈で傲岸不遜にして優れた洞察力を持つ変人、という探偵役キャラクターの一類型の元祖は、やはり彼に行き着くというのは否定できないところです。
ハウス医師も薬中毒(こちらは鎮痛剤)だしなー…笑えなーいorz
なにより、ハウス医師役のヒュー・ローリーがセクシーなんですよ。
ミレニアム(ドラマの方)のランス・ヘンリクセン以来の大ヒットであります。
アメリカドラマ界では、メンタリストのサイモン・ベイカーが最もセクシーなドラマ俳優と呼ばれているそうですが、私の好み的には断然ヒュー・ローリーです。
…ランス・ヘンリクセン然り、あまり周囲からの賛同が得られないのが残念ですが(笑
FRINGEのアナ・トーヴも素敵でしたが、やっぱり主人公が魅力的で好みでないと、見続ける意欲は沸きづらいものです。
それにしても。
エキセントリックな天才医師。
ホワイトボードに病名を列挙しての問答。
そもそものメインテーマが診断。
…どこかで見たような?
…。
…。
そうだ。踊れドクターだ(笑
うっかりするとぱくりと呼ばれそうな類似性でありながらそう呼ばれなかったのはたぶん、ファイアー後藤というけったいなキャラクターを作り出した恩恵なのでしょう。と独断と偏見。
あれを東山に演じさせたところが、実に素晴らしいと思います。
忘れられないよ。ムーンウォークとファイアー!の叫び。
実に、イケメンの無駄遣い。いいぞもっとやれ。
まあそもそも、症例や診断の経緯がかぶっているわけでもなし、同ジャンルで済む程度の類似性ではあるしな。
天才医師を阻むのが、日本ドラマでは白い巨塔的な権力争いやマスコミであるのに対し、アメリカドラマでは経営の資金繰りや患者からの訴訟であったりするところに、お国柄を感じて楽しかったり。
踊れドクターは、後藤医師のキャラクター造形からしてコメディに偏っていたので、ひとくくりに同ジャンルと言い切れない部分もありますが。
そもそもあんな研修医無いよ!強すぎる(笑
試験が終わりました!
試験が終わりました!
嬉しいので2回書いてみた。
これで自由の身、と言いたい所ではあるのですが、明後日、解剖学の試験結果が発表されるまで油断は出来ません。
それ以外の科目はね、そこそこの手ごたえを感じるのですが、解剖学に関しては、そもそもの手ごたえを信用できないというか。
問題がだいたい5問くらい連続しているので、最初の見当を間違えると、一気に5問くらいアウトになるっていう…。
しかも、問題用紙を持ち帰られないので自己採点もおぼろな記憶に頼るしかなく…。
そこそこの手ごたえはあるので、なんとか合格していて欲しいものです。
手ごたえがあるのに不合格とか、一番最悪じゃないか(笑
解剖学は、担当の先生が鍼灸の関係者ではなく、解剖一筋でやってこられた研究畑の方のため、授業も試験もマニアックだったりします。そういう意味では、国家試験へ向けた勉強としては非常に不向き、という意見もあるくらい(笑
普段は図で見て覚えたりしている筋の配置や神経の接続を、言葉で表現され、それを読み解いた上で答えを見つけ、その答えを土台にさらに次の設問に答えるという形式。
図に矢印を書き入れて部位の名称を答えることができても、文章を読み解けなければ解答できないわけです。
筋と表現されているか、筋群と表現されているか、あるいは「最も」と言っているか「~の方」と言っているか。果ては授業でその先生がどういう言葉で解説し、どこを重要視していたか。
そんな手がかりから答えを拾っていると、なんとなく一種のミステリを読んでいるような心持になります。
・それは下腿にある
・それは○○筋と筋腹が接している
・そして膝関節を屈曲させる
その筋の名称を答えよ。
これと、
・その人は○時から○時の間にアリバイがない
・その人は○○についての知識がある
・そして○○にあるドアの鍵を持っていた
その人が犯人だ!
…ほら似てる!
いや、判ってる。こじつけだってことは判ってる。
こうでもして楽しみを見い出さないと…辛いだけなんだ…(笑